2014年10月27日

物語構造分析の理論と技法

高田明典の「物語構造分析の理論と技法」を読む。

背景知識をほとんど持っていないこともあって難解なところが多々ありましたが、とりあえず最後まで目を通してみました。

構造主義の視点で物語を分析すると、どれもこれも似たようなパターンになっているという発想に工学部出身の身としてはなるほどと思う反面、それではなぜ人間はひとつの物語に飽き足らず新たな装いの物語を求めるのかという疑問も浮上。

人間について考えることが一番面白いと思う今日この頃です。
posted by 青木直史 at 18:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
お読みいただきありがとうございます。
フェリス女学院大学の高田です。

「なぜ人間はひとつの物語に飽き足らず新たな装いの物語を求めるのか」

というのは、確かに難しい問題だと感じます。
一つは、「同じ深層構造を持つ物語」であっても、時代に沿う形での新しい装いが必要であるということがあると考えます。
たとえば「影との戦い」という深層構造について考えるならば、「影」の表現形は、時代によって様々であり、その時代時代の文化によって、適切な表現があると考えます。
作品論としては、それを時代の「表象」もしくは「記号」として上手に表現することが重要であると考えますが、それは私の主たる研究領域ではないため、前著では捨象しました。

また、深層構造としての「物語」そのものも、時代によって変化すると考えられます。
かつては多くの人間に訴求した「物語」(深層としての物語)が、現代では訴求しなくなるということも多々あると考えています。

あまり長く書くのも好ましくないと考えるので、簡単ではありますが、この辺で。

では。
高田明典
Posted by 高田明典 at 2014年10月30日 05:02
著者の方からコメントをいただけるとは本当に光栄です。

子供の頃はよくわかっておりませんでしたけど、ガンダムのように社会現象にもなったアニメ作品についてあらためて考えてみると、確かにその時代が求めていた空気のようなものを読み解くことができるような気がします。

物語のなかに、その時代を生きる人間が求めている理想がこめられていると考えると、物語の持つ社会的な役割が垣間見え、とても面白いですね。

感情移入しやすい物語は、たとえ虚構であってもリアリティを感じさせる力を持っているわけですが、私自身は、こうした物語を作り出してしまう人間の本能こそリアリティのある仮想世界を作り出すためのヒントを与えてくれるのではと思い、あれやこれやといろんな文献に目を通している次第です。
Posted by 青木直史 at 2014年10月30日 22:53
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